2023年3月に一般社団法人酪農中央会議が「日本の酪農家の85%が赤字経営」という調査結果を公表した。
コロナ禍による需要の減少(休校・外食控え)・ウクライナ侵攻の起因や円安による飼料・燃料価格の高騰・牛乳離れなどより、多くの酪農家が経営困難に陥っている。
酪農家は、生乳の生産量を減らすよう求められ、一部、生乳の廃棄処分を実施した農家もある。
搾りたての生乳をなぜ廃棄しなければならないのか。
その背景の一つにあるのが2014年のバター不足を解消するため畜産クラスター事業を国が推進して、大規模法人化を推し進めた国の政策だった。
酪農危機を乗り越えるために、コスト削減や副収入源の確立をしようと努めている。
安定的な食糧調達自体が危うくなる未来はそう遠くない。
私達は、牛乳に限ったことではなく、さまざまな理由で食品ロスの削減に貢献していく方法を模索しなくてはならない時期に来ている。
その中で、誇りを持ち従事している酪農家の皆さんの横顔を撮影させていただいた。